第一工業大学 社会・地域連携センター

日本薬学会において「DIT制震金物を紹介」

活かすの活動報告

日本薬学会において「DIT制震金物を紹介」

建築デザイン学科 古田智基

3月24日~27日の期間、仙台で開催された日本薬学会第137年会(仙台)において、本学学長吉武先生(第一薬科大学・教授)が下記ポスターの「薬局をはじめとした特殊空間を必要とする木造建築物の制震化 – DIT制震金物を設置した薬局の耐震性能 –」と題した学術発表をされました。

本学術発表は、「薬局は多くの患者が集まる場所であり、また震災時等には医薬品を供給する基地ともなるため、薬局の耐震性能を高めることは非常に重要である。」,「薬局のような比較的大きな空間を必要とし、街中等の敷地に余裕がない場所に建設する場合、平面形状の特殊性から耐震性能の確保には詳細な検討が必要となる。」,「特に建物を木造(在来軸組構法)にする場合、現行の建築基準法(4号建築物 壁量計算)に従って設計すると、偏心が生じたり、壁量充足率に余裕がとれなくなったりするため、震度7クラスの地震に耐えることが非常に難しくなる。」といった背景から、第一工業大学と横浜国立大学と共同で開発した「DIT制震金物」を、今回発表者が建設中の薬局において設置し制震化を実施ました。このデバイスは、耐震要素で重要となる筋かいに着目し、筋かいを軸組に留め付けるために使用される「筋かい金物」に制震ダンパーの機能を付加し、建物を「耐震+制震構造」とすることができる「減衰機能付加型筋かい制震金物」です。

多数の方がブースを訪れ、「本建物は細長い平面形状で薬局仕様のため、1階のスペースを確保するために中央部に壁が配置できず、筋かいの二重壁を端部に配置し制震金物の設置には工夫を要した。」ことや、「DIT制震金物の設置により、地震の揺れを低減することができ、薬局仕様の建物の耐震性の向上にも資すること。」を理解され、震災時の「薬局」の重要性を改めて感じておられました。

 

また、東日本大震災からの復旧・復興状況の調査で石巻市を訪れ、住民の方や石巻市復興まちづくり情報交流館で、当時の様子や復旧・復興状況をお聞きし、「まだまだこれからです。」といった状況に、「何か協力しなくては。」と痛感した次第です。(次の日に「宮城県建築士事務所協会」を訪問し、耐震改修に関することを中心に、協力できる事項を打合せしました。)

 

image1発表ポスター

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ポスター発表状況(右:吉武学長、左:古田教授)

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石巻湾方面
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旧北上川(中瀬)方面

石巻市鹿島御児神社より撮影

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